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    <title>理学療法士 on 健康の窓口</title>
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    <description>Recent content in 理学療法士 on 健康の窓口</description>
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    <lastBuildDate>Sat, 27 Jun 2026 06:00:00 +0900</lastBuildDate>
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    <item>
      <title>脳は、いくつになっても変われる 〜リハビリでわかった『脳の可塑性』のお話〜</title>
      <link>https://torapon-kenkou.com/posts/brain-plasticity-rehabilitation-2026/</link>
      <pubDate>Sat, 27 Jun 2026 06:00:00 +0900</pubDate>
      <guid>https://torapon-kenkou.com/posts/brain-plasticity-rehabilitation-2026/</guid>
      <description>&lt;p&gt;「もう年だから、これ以上は良くならないよ」&lt;br&gt;
リハビリの現場でも、ご本人やご家族から、そんな声をよく耳にします。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも、私が理学療法士として毎日のように見ているのは、&lt;strong&gt;それとは少し違う光景&lt;/strong&gt;です。&lt;br&gt;
脳の病気やケガのあとでも、練習を重ねるうちに、できなかった動きが少しずつ戻ってくる――。そんな場面が、たしかにあるのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;その背景には、脳がもともと持っている &lt;strong&gt;「変わる力」&lt;/strong&gt; があります。今回はその力、&lt;strong&gt;「脳の可塑性（のうかそせい）」&lt;/strong&gt; について、やさしくお話しします。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;✅ 脳には、経験や練習に応じて、神経のつながりを作りかえる力 &lt;strong&gt;「脳の可塑性」&lt;/strong&gt; があります&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;✅ 脳卒中などで脳の一部が傷んでも、&lt;strong&gt;残った部分が役割を肩代わりしようとする&lt;/strong&gt;（脳の再構成）。リハビリは、その力を引き出す手助けです&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;✅ この力は &lt;strong&gt;高齢になってもゼロにはなりません&lt;/strong&gt;。日々の運動・学び・人との関わりが、脳の“余力”を育てます&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;目次&#34;&gt;目次&lt;/h2&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&#34;#%e3%81%9d%e3%82%82%e3%81%9d%e3%82%82%e8%84%b3%e3%81%ae%e5%8f%af%e5%a1%91%e6%80%a7%e3%81%a3%e3%81%a6&#34;&gt;そもそも「脳の可塑性」って？&lt;/a&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&#34;#%e8%84%b3%e3%81%8c%e8%87%aa%e5%88%86%e3%82%92%e4%bd%9c%e3%82%8a%e3%81%8b%e3%81%88%e3%82%8b%e5%86%8d%e6%a7%8b%e6%88%90%e3%81%ae%e8%a9%b1&#34;&gt;脳が自分を作りかえる「再構成」の話&lt;/a&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&#34;#%e3%83%aa%e3%83%8f%e3%83%93%e3%83%aa%e3%81%af%e8%84%b3%e3%81%ae%e5%a4%89%e5%8c%96%e3%82%92%e5%bc%95%e3%81%8d%e5%87%ba%e3%81%99%e3%81%8a%e6%89%8b%e4%bc%9d%e3%81%84&#34;&gt;リハビリは「脳の変化」を引き出すお手伝い&lt;/a&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&#34;#%e7%8f%be%e5%a0%b4%e3%81%a7%e6%84%9f%e3%81%98%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e3%81%93%e3%81%a8&#34;&gt;現場で感じていること&lt;/a&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&#34;#%e9%ab%98%e9%bd%a2%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%82%82%e8%84%b3%e3%81%af%e5%a4%89%e3%82%8f%e3%82%8c%e3%82%8b&#34;&gt;高齢になっても、脳は変われる&lt;/a&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&#34;#%e3%81%84%e3%81%be%e7%a7%81%e3%81%9f%e3%81%a1%e3%81%ab%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%82%8b%e3%81%93%e3%81%a8&#34;&gt;いま私たちにできること&lt;/a&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&#34;#%e3%81%8a%e3%82%8f%e3%82%8a%e3%81%ab&#34;&gt;おわりに&lt;/a&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;そもそも脳の可塑性って&#34;&gt;そもそも「脳の可塑性」って？&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt=&#34;神経細胞のイラスト&#34; loading=&#34;lazy&#34; src=&#34;https://torapon-kenkou.com/posts/brain-plasticity-rehabilitation-2026/images/synapse.png&#34;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私たちの脳の中には、&lt;strong&gt;「神経細胞（しんけいさいぼう）」&lt;/strong&gt; が、数えきれないほどたくさんあります。この細胞どうしは、手をつなぐように &lt;strong&gt;「シナプス」&lt;/strong&gt; という接ぎ目でつながり、網の目のようなネットワークをつくっています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このつながり方は、生まれたときのまま固定されているわけではありません。&lt;strong&gt;何かを練習したり、新しい経験をしたりすると、つながりが太くなったり、新しくできたり&lt;/strong&gt;します。この「経験に応じて、脳の回路を作りかえる力」のことを、&lt;strong&gt;「脳の可塑性（かそせい）」&lt;/strong&gt; と呼びます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;たとえば、よく使う神経のつながりは、信号が伝わりやすくなっていきます。これは専門的には &lt;strong&gt;「長期増強（ちょうきぞうきょう、LTP）」&lt;/strong&gt; と呼ばれ、&lt;strong&gt;学習や記憶の土台&lt;/strong&gt;になっている仕組みです。「習うより慣れろ」という言葉は、まさに脳の可塑性のことを言い当てているのかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;脳が自分を作りかえる再構成の話&#34;&gt;脳が自分を作りかえる「再構成」の話&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt=&#34;脳のネットワークが組み替わるイメージ&#34; loading=&#34;lazy&#34; src=&#34;https://torapon-kenkou.com/posts/brain-plasticity-rehabilitation-2026/images/reorganization.png&#34;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この「変わる力」が、いちばん頼もしくはたらくのが、&lt;strong&gt;脳卒中（のうそっちゅう）などで脳の一部が傷ついたあと&lt;/strong&gt;です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;脳のある場所が傷んで、そこが担っていた役割（手を動かす、言葉を話すなど）がうまくいかなくなったとき――&lt;strong&gt;傷つかずに残った部分が、ネットワークを組み替えて、その役割を肩代わりしようとする&lt;/strong&gt;ことがあります。これを &lt;strong&gt;「脳の再構成（さいこうせい）」&lt;/strong&gt; といいます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;休んでいた回路が活性化したり、残った神経どうしが新しいつながりをつくったりして、失われかけた働きが、少しずつ再び組み立て直されていくのです。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;ただし、いいことばかりではありません。脳が傷ついたあとには、&lt;strong&gt;回復のじゃまをするタンパク質&lt;/strong&gt;が現れることもわかってきており、これが回復の壁になる場合があります。だからこそ、&lt;strong&gt;早めに・適切に&lt;/strong&gt;はたらきかけることが大切だと考えられています。&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;リハビリは脳の変化を引き出すお手伝い&#34;&gt;リハビリは「脳の変化」を引き出すお手伝い&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt=&#34;リハビリ訓練のイラスト&#34; loading=&#34;lazy&#34; src=&#34;https://torapon-kenkou.com/posts/brain-plasticity-rehabilitation-2026/images/rehab-training.png&#34;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;では、その「変わる力」を、どうやって引き出すのでしょうか。&lt;br&gt;
そこで登場するのが、&lt;strong&gt;リハビリテーション&lt;/strong&gt;です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;リハビリは、&lt;strong&gt;運動や、同じ動きの反復練習&lt;/strong&gt;といった刺激を通して、脳の可塑性を &lt;strong&gt;意図的に引き出し&lt;/strong&gt;、失われた機能の回復を促していくプロセスだと考えられています。やみくもに頑張るのではなく、「脳が変わりやすい状況」を、外から手伝ってあげるイメージです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;カギをにぎるのが、脳の中で出る &lt;strong&gt;アセチルコリン&lt;/strong&gt; という物質です。記憶や注意に深くかかわる脳の部位（マイネルト神経核）から出るこの物質が、&lt;strong&gt;脳の可塑性を後押しするスイッチ&lt;/strong&gt;のような役割をすると考えられています。さらに、こうした物質を調整して&lt;strong&gt;人工的に可塑性を高め、リハビリの効果を底上げしようという研究&lt;/strong&gt;も進められています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そしてもう一つ大切なのが、&lt;strong&gt;環境と経験&lt;/strong&gt;です。ヒトの脳は、まわりの環境や、積み重ねる経験によって育ちます。&lt;strong&gt;刺激の豊かな環境&lt;/strong&gt;――人と話す、手先を使う、体を動かす――が、脳の作りかえを後押しすると考えられています。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;運動が脳を元気にする話は、こちらの記事もあわせてどうぞ。&lt;br&gt;
👉 &lt;a href=&#34;https://torapon-kenkou.com/posts/irisin-exercise-brain-2026/&#34; target=&#34;_blank&#34;&gt;運動でつくられる“脳の若返り物質”の話&lt;/a&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;現場で感じていること&#34;&gt;現場で感じていること&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;理学療法士として現場に立っていると、教科書の言葉以上に、この「脳の可塑性」を実感する場面があります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最初はわずかな動きしか戻らなくても、&lt;strong&gt;あきらめずに、こつこつ続けた方&lt;/strong&gt;ほど、半年・一年と経つうちに、できることが増えていく――そんな姿を、何度も見てきました。派手な特効薬があるわけではありません。&lt;strong&gt;地道な繰り返しこそが、脳の変化を引き出す確かな道&lt;/strong&gt;なのだと、現場で教えられています。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;高齢になっても脳は変われる&#34;&gt;高齢になっても、脳は変われる&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt=&#34;学ぶ高齢者のイラスト&#34; loading=&#34;lazy&#34; src=&#34;https://torapon-kenkou.com/posts/brain-plasticity-rehabilitation-2026/images/cognitive-reserve.png&#34;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「変わる力は、子どものうちだけでは？」と思われるかもしれません。たしかに、脳の可塑性は、子どもが言葉や知恵を身につけていく時期にとくに大きくはたらきます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも、&lt;strong&gt;この力は大人になっても、高齢になってもゼロにはなりません&lt;/strong&gt;。脳は、生涯を通じて変化し続けていることがわかってきました。最近の研究では、&lt;strong&gt;66歳ごろと83歳ごろ&lt;/strong&gt;に、脳が大きく作り変わるタイミング（転換点）があるとも報告されています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここで知っておきたいのが、&lt;strong&gt;「認知予備力（にんちよびりょく）」&lt;/strong&gt; という考え方です。これは、&lt;strong&gt;若い頃からの学びや、知的な活動、人との関わりの積み重ねが、脳の“余力”になる&lt;/strong&gt;というもの。この余力が大きいほど、年をとって脳に多少の変化が起きても、**症状が出るのを遅らせる“盾”**になってくれると考えられています。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;「脳トレ」や知的な習慣の話は、こちらもどうぞ。&lt;br&gt;
👉 &lt;a href=&#34;https://torapon-kenkou.com/posts/brain-training-20-years/&#34; target=&#34;_blank&#34;&gt;脳トレは効くの？ 20年分の研究からわかったこと&lt;/a&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;h2 id=&#34;いま私たちにできること&#34;&gt;いま私たちにできること&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt=&#34;毎日の散歩のイラスト&#34; loading=&#34;lazy&#34; src=&#34;https://torapon-kenkou.com/posts/brain-plasticity-rehabilitation-2026/images/daily-walk.png&#34;&gt;&lt;/p&gt;</description>
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