「夕方になると、目がしょぼしょぼする」「日中、なんだか眠くてだるい」——。 そんな日が増えていませんか?
じつはその不調、スマホやパソコンを見ている時間 と、深く関わっているかもしれません。今年(2026年)、14万人以上 の目のデータを解析した大きな調査から、目の疲れと「昼間の眠気」の意外なつながりが見えてきました。今回はその内容を、やさしく解説します。
✅ 1日 8時間以上 画面を見ている人は、全体の約3割(20〜30代は4割以上)
✅ 74.8% の人が「日中、眠気がある」と回答
✅ 見えてきたのは 「目年齢」 という考え方。目をいたわると、昼間の調子も整いやすい
目次
私たちは、こんなに画面を見ている

最近、スマホを見る時間が増えた気がします。目にも良くなさそうで……。
気になりますよね。調査でも、1日8時間以上 画面を見ている人が、全体の約3割もいたんですよ。
ロート製薬が、大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」で 14万人以上(143,086件) の目の健康データを集めて解析した調査(2025年4〜10月実施)によると——
- 1日8時間以上 デジタル機器を見ている人は、全体の約3割
- 20〜30代 では、4割以上にのぼる
スマホ、パソコン、テレビ……。気づけば一日の多くを画面とともに過ごしている——。そんな時代の姿が、数字にもはっきり表れています。シニア世代でも、スマホで連絡を取ったり動画を見たりする方が、年々増えていますね。
“目年齢"って、なんだろう?

この調査でユニークなのが、「目年齢(めねんれい)」 という考え方です。これは、目のコンディションから割り出した“目の若さ”のこと。実際の年齢とは別に、目がどれくらい元気かを表します。
調査では、参加した人の——
- 目年齢の平均は 43.8歳
- 実年齢の平均は 45.5歳
でした。そして興味深いことに、40〜60代では、画面を見る時間が短い人ほど目年齢は実年齢より若く、長い人ほど目年齢が上がっていく 傾向が見られたそうです。
見る時間が長いと、目が“年をとる”みたいな感じなんですね。
そうなんです。逆に言えば、目を休ませる工夫しだいで、目年齢は若く保ちやすい ということ。ここが希望の持てるところですね。
目の疲れと「昼間の眠気」は、つながっていた

今回いちばんお伝えしたいのが、目の疲れと「昼間の眠気」の関係 です。
調査では、74.8% もの人が「日中、眠気がある」と答えました。そして、目のコンディションが良くない層ほど、昼間の眠気を感じやすく、画面を見る時間も長い という傾向が見えてきたのです。
さらにこんな結果もありました。
- モニターを見ていると症状が悪化すると感じる人:6割以上
- 目の乾きを自覚している人:約6割
- 疲れ目のスコアが高いのに、自分では気づいていない人(かくれ疲れ目):疲れ目の人の約25%
つまり、目の疲れは、気づかないうちにたまり、昼間のだるさや眠気にもつながっている かもしれない、ということです。「なんだか日中ぼんやりする」の裏に、目の疲れがかくれているケースもあるのですね。
理学療法士として、現場で感じること
リハビリの現場でも、「夜はしっかり寝ているのに、昼間眠くてね」という声をよく聞きます。原因は人それぞれですが、お話をうかがうと 「一日中スマホを見ている」 という方も少なくありません。
体の疲れと同じで、目も“使いっぱなし”では疲れがたまります。こまめに休ませてあげるだけで、「なんとなくの不調」が軽くなる方を、現場でも見かけます。目を休めることは、体全体を休めることにもつながっているのだと感じます。
今日からできる、目の休め方

特別な道具はいりません。今日からできる、やさしい目の休め方をまとめます。
- ✅ 「20・20・20」を意識する:20分見たら、20秒間、20フィート(約6メートル)先の遠くをぼんやり眺める
- ✅ 意識してまばたきをする:画面に集中すると、まばたきが減って目が乾きます
- ✅ 寝る1〜2時間前は、スマホを控えめに:目の休息にも、寝つきにも役立ちます
- ✅ 画面の明るさを、部屋に合わせて少し落とす
- ✅ 温かいタオルで目もとを温める:一日の終わりの、心地よいひと休みに
- ✅ 目の乾きや痛みが続くときは、眼科に相談する
小さな習慣ですが、続けるうちに「夕方の目のつらさ」や「昼間のぼんやり」が、少し軽くなるかもしれません。
おわりに
スマホやパソコンは、今や暮らしに欠かせない相棒です。手放す必要はありません。大切なのは、上手に休憩をはさみながら、長くつき合っていくこと。
「目年齢」は、いたわり方しだいで若く保てます。そしてそれは、昼間の眠気やだるさをやわらげ、一日を気持ちよく過ごすことにもつながっていきます。
今日はまず、この記事を読み終えたら——スマホをそっと置いて、少しだけ窓の外の遠くを眺めてみませんか。それが、目への小さなプレゼントになります。
昼間の眠気については、睡眠の記事もあわせてどうぞ。 👉 夜中に目が覚めるのは、私だけ? 〜年代で変わる睡眠の悩みと、今夜からできる工夫〜
参考にした情報
- ロート製薬 「大阪・関西万博 大阪ヘルスケアパビリオンで得られた14万人の目の健康データ解析」(2025年4月13日〜10月13日実施、143,086件のデータを解析)
※ 本記事は、上記の調査結果をもとに、一般読者向けにわかりやすくまとめ直したものです。目年齢や眠気の感じ方には個人差があります。目の不調や強い眠気が続く場合は、眼科・かかりつけ医にご相談ください。