「気がつくと、朝から夕方までずっと椅子に座っていた…」 そんな日が続いていませんか?
最近の大規模研究で、 1日8時間以上の座りすぎ が認知症リスクを大きく上げることが分かってきました。今回は、 動く・座らない・眠る の3点セットで考える、これからの「24時間の整え方」を平易にお伝えします。
この記事のポイント
✅ 1日8時間を超えて座っていると、認知症リスクが約27%上がるという報告
✅ 「動く・座らない・眠る」の3点セットで、リスクは大きく下がる
✅ 大切なのは 「1時間に1回、立ち上がる」 という小さな習慣
研究:座位8時間超で認知症リスクが27%増
イギリス・York大学のOye-Somefunらが、2026年4月にPLOS One誌に発表したメタ解析です。 35歳以上の 数百万人規模・69件の前向きコホート研究 を統合した、現時点でとても信頼性の高い分析です。
研究のポイントを3つにまとめると:
- 座っている時間が1日8時間を超えると、認知症リスクが約27%増える
- 一方、 身体活動が多い・座位が短い・睡眠7〜8時間 の3条件を満たす人は、平均よりリスクが大きく低下した
- 1日の中で「動く」「座らない」「眠る」をどう配分するかが鍵になる

「動く・座らない・眠る」は3点セット
これまで、運動・睡眠は別々に語られることが多かったのですが、この研究では 3つを1セットにして考える ことの大切さが浮かび上がりました。
| 要素 | 目安 |
|---|---|
| 動く(身体活動) | 1日合計30分程度の中等度活動(早歩きなど) |
| 座らない | 連続して座る時間を短くする(理想は1時間に1回立つ) |
| 眠る | 7〜8時間程度の睡眠 |
どれか1つを頑張るより、 3つを少しずつ整える ほうが、認知症リスクの低下につながりやすいということです。

「1時間に1回、立ち上がる」だけでも違う
「座らない」と聞くと、立ち仕事に変えなきゃいけないように感じますが、そんな必要はありません。
私(Torapon)が地域の講座でお伝えしているのは、
「1時間に1回、立ち上がりましょう。立つだけでもOKです」
という、ごくシンプルな合言葉です。テレビのCM、家事の合間、家族の声かけ──きっかけは何でも構いません。 立ち上がって2〜3歩あるく、お茶を入れる、洗濯物を1枚たたむ。それだけで、ふくらはぎの筋ポンプが働いて全身の血流が動き出します。

雨の日でも続けたいなら、家でできる工夫を
「外を歩きたくても、雨の日や暑い日が続いて…」というご相談はとても多いです。 そんな日のために、私は 家の中で『座りすぎ』を断ち切る道具 をひとつ持っておくことをおすすめしています。
私自身は STEADYのミニフィットネスバイク(足元タイプ) を居間に置いていて、テレビを見ながら時々ペダルを回しています。 「座りすぎの座位」を「動く座位」に置きかえる イメージです。膝や腰への負担も少なく、年齢に関係なく始めやすいです。

ミニフィットネスバイク STEADY ST121
足元に置いて、テレビを見ながら時々ペダルを回すだけ。電源不要・静音・マグネット式で、夜のリビングでもご家族の迷惑になりにくい設計です。負荷は16段階で、年齢や体力に合わせて調節できます。「座りすぎの座位」を「動く座位」に置きかえる入り口にちょうど良い1台です。
いま私たちにできること
無理なく続けられるチェックリストです。今日からひとつ、選んで試してみませんか?
- ✅ 1時間に1回、立ち上がるルールを決める(CM・タイマー・家事のきっかけで)
- ✅ 1日合計 30分程度の早歩き を、まとめてでも分けてでもOK
- ✅ 睡眠は7〜8時間 を目安に。短すぎ・長すぎは認知症リスクの観点ではどちらも注意
- ✅ 雨の日用に 家で足を動かせる手段(足踏み、フィットネスバイク、ステッパー)を1つ持つ
- ✅ 家族や仲間と 「一緒に立ち上がる声かけ」 をつくる
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24時間の中の「眠る」をもっと深く知りたい方はこちらをどうぞ。
「動く」のほうは、こちらが入り口です。
おわりに
「座る」ことは、悪いことではありません。大切なのは 長く座り続けないこと。 そして、 動く・座らない・眠る の3点セットで、24時間を少しずつ整えていくこと。
一気に変えなくて大丈夫です。「1時間に1回立ち上がる」その一歩から、無理なく続けていきましょう。
参考にした情報
- Oye-Somefun A et al. PLOS One 2026年4月8日. https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371%2Fjournal.pone.0343621
- 24-hour movement guideline(カナダ・オーストラリアなどで策定されている、1日の活動・座位・睡眠を一体で考える指針)